車中泊をより快適にするために、今回はNV350キャラバンに200Wのソーラーパネルを取り付けました。電源の確保は車中泊旅においては重要なポイントになります。
作業は穴あけなしで、取り付けできました。アルミフレーム切断のためカネキリノコは使いました。
ソーラーパネルを選ぶのにフレキシブルにするか、枠付きのパネルにするかで悩んでいましたが、発電効率、日常でのキャラバンを使用する際の車高のこと、ソーラーパネル取付時の作業性などを考慮し一応結論を出しました。
この記事はパネルの選定から取り付け方法、実際の使用感まで詳しく紹介します。
ソーラーパネルを取り付けた理由
私がソーラーパネルを導入した一番の理由は、充電不足の不安脱却です。
連泊の車中泊をするためにサブバッテリー(100HA)と走行充電器を取付ました。走行受電器はレノジーのDCC走行充電器を取付ました。サブバッテリーの容量の大きいものを付ければ良かったのですが、当時は結構な値段で付けれませんでした。200HAを付けておけば良かったかなと少し後悔しています。
キャラバンの車中泊電源は、ポータブル電源1200Wとサブバッテリー1200Wの電源です。
電気ケトル、電子レンジ、テレビ、冷蔵庫、サーッキュレーター、ダイキンスポットクーラーキャリミー、電気毛布を装備しています。
電子レンジ、電気ケトル、キャリミーを使用すると、電源のインジケータが直ぐに下がっていきます。キャリミーを使うと夜中に電気が切れてしまいました。キャリミーを使うときは、RVパークを利用しないといけません。
ポータブル電源はサブバッテリーで、インバーターを使いポータブル電源を充電しています。車中泊時には電子レンジ、冷蔵庫、テレビをフル充電で使えるようにしたら、翌朝も電気は使うことができます。
一晩でサブバッテーリーとポータブル電源の2500W使うことはないですが、ソーラーパネルを取り付ければ、観光地に移動する前の早朝から充電でき、観光地を散策していても充電できます。走行しないと充電できないという電気の心配が軽減します。
電源の容量が小さいと、電気の有難さが良くわかるのですが、心配しないで済むことにしたいと思いソーラーパネルを取り付けることにしました。
ソーラーパネル取付に使用した機材の紹介
フレキシブルにするか枠付きのパネルにするか、随分悩んだのでソーラーパネルの取付が遅くなってしまいました。
ソーラーパネルは、ルーフキャリアなどに取り付ける枠付きのパネルと、折り曲がりルーフに貼り付けできるフレキシブルソーラー、折りたたみ式のソーラーパネルの種類があります。
車旅での自分のスタイルと日頃の車の使い方で、枠付きのソーラーパネルに決めました。
- ルーフキャリア:テルツォルーフキャリア EF-DRX、EB6、DR20
-
車中泊旅スタイルは、有名な観光スポット、景勝地の旅か殆どで、立体駐車場に駐車することは殆どありません。観光地では屋外駐車場が殆どで、車高が高くなっても良いのではと思い、ルーフキャリアに取り付ける選択をしました。
- ソーラーパネル:RENOGY200W単結晶パネル(取付穴は空いている穴を使用)
-
他のメーカより少し値段が高かったが、表面のガラスの素材が良いと思えた。走行充電器もRENOGYを付けていた。
走行充電器取説ではPV入力電圧が25.5Vを超えると、DCC走行充電器は充電を停止します。電圧が24.5v以下になると充電再開となっています。PV入力電圧の確認をして選びました。
- DCC走行充電器(RENOGY)
-
サブバッテリーシステム構築時に取り付け済(ソーラーパネルとダイナモ)からサブバッテリーを充電することができる。最大電力点追跡制御機能(MPPT)内蔵し太陽光発電効率を最大化することができます。
- PVケーブルMC4コネクター付き
-
チャージコントローラーの取り付け位置によりケーブルの長さを決めました。(5m)ソーラーパネルと一緒に購入
- G-FunフレームNL2本
-
ホームセンターで購入
- SFG-0328(4個) SFG-0326(8個)
-
ホームセンターで購入
- 穴あき角バンド
-
ホームセンターで購入
ルーフキャリアを選ぶときは、メーカーの適合検索で検索しました。どのメーカーさんにも適合検索ができました。標準とハイルーフ用があるので間違わないように注意が必要です。
最大積載重量の目安75kg、キャリア装着時車高が207.1㎝です。キャリア装着の高さで納めれば210㎝の立体駐車場にも入れます。
ルーフキャリアのバーより2㎝高くなっています。何とか210㎝には収まっています。
DR20取付ベースブラケットは塗装されていないので塗装しました。フット部で隠れるので塗るか少し悩みました。私は、スプレー缶の塗料を吹付けました。下塗りをしなかったので塗装は剝がれやすかったです。
フレームNLは図のようにフレームに溝が作られています。この溝にコネクタ部品のナットを入れてボルトで止めます。角バンドは高さ22mm欲しかったが、写真右高さ15mm幅32を購入しました。ホームセンターを探し回りましたが、見つけることができなかったです。


取り付け手順

キャラバンのルーフキャリアの取付場所は、写真のように4カ所に取り付けることができます。私は、CとDにキャリアを取り付けました。Dの後側にゴミ入れのRVボックスを取り付けるためです。
ソーラーパネルの幅は、約700mm×1600mmなのでキャリアの間に取り付けることができます。


キャリア取付マニュアルを確認しながら作業しました。

キャリアの取付は、キャラバンのルーフの金属プレートを外します。ゴムパッキンが入っているのでなくさないようにしましょう。外した6角ネジを使ってベースブラケットを取り付けます。ゴムパッキンはベースブラケットを取り付けるときに使用します。
ベースフット4個取り付けバーを取り付けます。バーの先端のゴムカバーは取り付け後に着けます。


ルーフキャリアの取付が完了したら、フレームNLを角バンドで取り付けます。取り付けは仮止めで少し動くようにしておくとソーラーパネルを取り付けるとき上手く行きます。フレームNLに、ソーラーパネルを取り付けるM8のナットを、4カ所忘れないように入れておきます。
フレームNLを角バンドでキャリアバーに4カ所仮止めしたら、ソーラーパネルを仮止めしたフレームNLに載せます。ルーフキャリア2本の間に納まります。
私は、一人作業だったので、ソーラーパネルを一度車庫の天井に吊るして、キャラバンを吊るした下に移動し、ルーフキャリアの間に載せました。載せるときは二人でやるとよいでしょう。
レノジーのソーラーパネルには、取り付け穴が開けてあり、取付穴4カ所を利用しました。
6角ネジをフレームNLに入れておいたナットにねじ込みます。フレームNLとソーラーパネル枠の隙間が指先がやっと入るくらい狭いので、4個の6角ネジのネジ込みが難しいいです。
ネジを入れるのに必死になり、ネジロック剤を忘れて、この作業を繰り返しやりました。この作業がパネルを取り付ける作業の最難関の部分でした。ネジロック剤を6角ネジに塗るのを忘れないでください。
ソーラーパネルの6角ネジを締めてから、フレームNLを仮止めしている角バンドのネジを締めました。
ネジには緩まないようにネジロック剤を塗りました。ネジロック剤を塗ったネジを緩めてみましたが、結構ゆるみにくかったので効果はあります。高速道路も走るので、ネジが緩むと大変なことになるので、組み立ては丁寧にやりました。
PVケーブル配線と車内への引き込み


私は、走行充電器を左側に設置しているので、左側のテールランプから引き込みました。キャラバンテールランプ外し方で検索してやりました。
後のハッチを開けると、テールランプを固定しているプラスネジが、2本あるのでドライバーで緩めます。ビスが外れたら慎重にカバーを後ろに引き外します。カバーはクリップで固定しているので、クリップを痛めたりカバーを損傷しないように注意しましょう。
PVケーブルは、テールランプの配線が通っているところを利用しました。少しきついですが強引に通しました。
荷室の左側の内装を外して、ケーブルを走行充電器まで配線をしました。
テールランプ内で配線を少し下に膨らませて、雨水が伝わて入るのを防ぐ対策をしました。
実際に使って見ての感想

取り付け完了後に、屋外でソーラーパネルの働きを確認しました。走行充電器のLEDインジケーターで確認しました。サブバッテリーの充電がフルになると、メインバッテリーを充電していました。取説通りに作動していたので良しとしました。
国営備北丘陵公園まで高速道路を走行しました。走行時の風切り音はしていなかったか、気にならなかったです。サービスエリアで取付を確認しましたが、ネジの緩みとかはなかったです。休憩時は時々確認しようと思っています。
ソーラーパネルを取り付けてから、冷蔵庫(46W/h)は一日中付けていても余裕で使えました。
リン酸鉄リチュウムイオンバッテリーは、充電しながら使用(パススルー)することは可能のようです。充電しながらの使用に対応している場合が多いようです。ただし、長時間パススルーを続けるとリチウムイオン電池を劣化させます。長持ちさせたい場合は避けた方が良いでしょう。
ソーラーパネルを装着してから、車中泊旅には出ていないので連泊時の使用感は又の機会に報告したいと思います。
まとめ
200Wのソーラーパネルを導入したことで、電源の不安が大きく減りました。サブバッテリーの容量が100HAと小さいのでサブバッテリーの交換を検討したいと思います。走行充電とソーラーパネルとの併用で、走行充電器(30A)が適正なのかも検討が必要となります。お財布事情も考慮に入れなくてはならないので良く検討したいです。
DIYでソーラーパネル設置に不安がある方でも、穴あけ不要で切断はカネキリノコを使っただけなので、自分で取り付けは可能でしょう。最後まで読んで下さりありがとうございます。参考になれば幸いです。
是非チャレンジしてみてください。
コメント