楽しみにしていた旅が、途中で終わったことはありますか。
昨年11月末に窯元を目前にして私達は引き返しました。
車中泊時に体調の異変。旅先の深夜に救急病院で検査。そしてコロナ陽性。
車中泊の荷物を積んだまま、高速を戻る時間。帰宅までとても長い道程でした。
あのときの、ぽっかりとした気持ち。
きっと、誰にでも「続きが止まった旅」があるのではないでしょうか。
今回の車中泊旅の計画
我が家を午後出発、「道の駅むいかいち温泉」、1泊目
豊後高田で認証店のお蕎麦、熊野摩崖仏、別府温泉経由、大分泊で2泊目(ビジネスホテル)
小鹿焼、小石原焼、杖立温泉泊で3泊目(旅館宿泊)
南小国蕎麦街道から「道の駅津和野温泉」、4泊目(車中泊)
車中泊旅を楽しまれている方の参考になれば嬉しいです。
壊れたコーヒーカップ
小石原焼の愛用していたコーヒーカップが、ふとした拍子に少し欠けました。
形あるものは、いつか壊れる。
そう分かっていても、少し寂しいものです。
皆さんにもありませんか。
長く使ってきた器や道具に、
いつの間にか思い出が染み込んでいること。
私は思いました。
これは、もう一度あの窯元へ行けということかもしれない、と。
豊後高田昭和レトロの街並み散策と蕎麦、ウオーキングで摩崖仏
器を探す旅の最初の訪問地、豊後高田市
お蕎麦屋さんの所在地は昭和レトロの街並み


九州に入り、豊後高田で最初の一杯。
豊後高田市は年に春と秋に栽培するお蕎麦の産地です。
認定店制度があり認定店に入れば、豊後高田産の蕎麦で打ったお蕎麦を食べられます。
私は、昭和レトロの街並み周辺の「十割蕎麦ゑつ」さんでいただきました。

旅の最初に食べる蕎麦は、なぜあんなに美味しいのでしょう。
空腹だけではない、これから始まる時間への期待。
箸で持ち上げた瞬間の香り。
お店の方が塩をふりそのままで召し上がって見てください。
お蕎麦に自信がおありのお店と感じました。
静かにすすりながら、問いかけます。
今回は、最後まで辿り着けるだろうか。
お蕎麦をいただいた後は、少し散策、熊野磨崖仏を見学です。


摩崖仏まで結構な距離の石段を歩いていきました。手摺が付いていたので何とか辿り着きました。
スニーカー必須の観光スポットです。
歩いた後は温泉です。別府に向かってドライブです。
別府の湯けむりに包まれて
別府八湯を全て体験するを目標にしているので、別府を通過するさいは体験していない温泉に入ります。
豊後高田市から別府市営温泉の一つ浜田温泉へ、旅の途中に利用しているので八湯まであと3湯までこぎつけました。(200円/人)でした。
14時から15時の間に清掃時間が1時間ありこの間は入れません。
清掃の後のお湯を入れ替えたのか、温度が43度あり熱めのお湯でした。
温泉に浸かると、体だけでなく、心の緊張もほどけていく気がします。手足がジンジンしました。
浜田温泉は湯舟が1つの温泉で、熱い、ぬるいの浴槽2つでない温泉です。ぬるそうな場所を探すも見つかりませんでした。
温泉から出て汗が引かないので外のベンチで休憩、温泉をご一緒した方とお湯の温度のことなどお話させてもらい、楽しい時間を過ごせました。
普段の生活の中で、私たちはどれだけ「急がなくていい時間」を持てているでしょうか。
ベンチでのんびりはとても心地よい時間でした。
小鹿田焼の里
大分のビジネスホテルを後にいよいよ窯元へ。
大分市内から約1時間30分ほどで小鹿焼陶芸館に到着、9つある窯元の一番上にあります。
小鹿焼のことが良く分かります。立ち寄ってからの散策をお勧めします。


気に入った器を探すため、最上部の窯元から400mほど順番に窯元のギャラリーを見て回りました。
写真を撮りながら、焼き物の里を肌で感じてゆったりした時間を楽しみました。
皿山に入ると、川の音と唐臼の音が響きます。
効率ではなく、手間をかける仕事。派手ではないけれど、確かな存在感。
ゆっくりと積み重ねられる時間の価値が皿山に見えてきます。
冬場は雪が降って道路が凍結するほど、冷え込みがキツイそうです。今年は少なかったそうです。
300年も続く焼き物の里、また訪問したいです。
お昼は一軒ある「山乃そば茶屋」さんでお蕎麦をいただきました。
小鹿焼の器に盛られています。とびがんなの模様が素敵です。
もちろんお蕎麦も美味しかったです。

小石原焼で、器を手に取る
棚に並ぶ器たち。ひとつひとつ表情が違う。
今回の目的は明確です。壊れたコーヒーカップの代わり。
けれど、いざ目の前にすると迷います。
軽さか、重みか。素朴さか、少しの華やぎか。
皆さんなら、何を基準に選びますか。
値段でしょうか。見た目でしょうか。
それとも「毎朝使う自分の姿」が想像できるかどうか。
私は何度も手に取り、戻し、また手に取りました。
そして一客。
しっくりと指になじむものに出会いました。
決めた瞬間、リベンジ旅の達成感がこみ上げました。
近くの日帰り温泉で体験したお湯を求めて杖立温泉へ
小石原焼の窯元を後に杖立温泉まで1時間ほどで到着しました。
リベンジの前に小石原焼のカップを求めに来たとき、利用した日帰り温泉の泉質が良かったので近くの杖立温泉を選び安価な旅館に宿泊することにしました。
お湯に浸かったとき、肌を包むぬるっとする感じのお湯が好きで、思った通りのお湯でした。
宿泊した白水荘はメイン道路に駐車場があり、階段を降りて少し探しました。
駐車場が道路沿いにあったので何とか辿り着けました。
いつもは車中泊するのですが、2月の寒い夜は温泉宿でのんびりも素敵だなと思い白水荘を選びました。
南小国・蕎麦街道で旅の終わりに
杖立温泉から30分ほどで阿蘇大観峰展望台へ到着
阿蘇五岳、お釈迦様の寝姿に見える「涅槃像」と呼ばれています。
外輪山と盆地、雄大なパノラマは大絶景でした。新緑のころお邪魔したいものです。

大絶景を楽しんだ後は南小国の蕎麦街道でお蕎麦をいただきました。
今回は「吾亦紅」さんでざる蕎麦をいただきました。

大きな観光地を巡ったわけではありません。
特別なイベントがあったわけでもない。
けれど、器と湯と蕎麦。
それだけで十分だと感じました。
お水の良いところでは、美味しいお酒もありました。
お土産に南小国の酒造所「河津酒造株式会社」で搾りたてのお酒を購入しました。
生なのでクーラーに入れて帰らないといけない、無添加の石鹸を作られているなど話していたら、沢山の氷まで下さってとても親切にして下さいました。感謝です。
帰宅後の生酒とても美味しかったです。
道の駅情報
「道の駅むいかいち温泉」、車中泊出来ました。
夜中の満天の星空はとても素晴らしかったです。
ゴミ箱は事情により撤去されていました。マナーの問題かなと推察しました。
「道の駅津和野温泉なごみの里」、車中泊できました。
二つの道の駅とも温泉が併設されていて車中泊旅には有難い道の駅でした。
そして、これから
帰途の道中で出雲のお蕎麦も味わって帰りました。
毎朝、新しいカップでコーヒーを飲んでいます。
「湯けむり」「川の音」「窯元での楽しい会話とコーヒー」
その風景、会話、旅のいい思い出となっています。
旅は、終わっても続いている。
もし今、途中で止まっている計画や、やり残したことがあるなら。
もう一度、向かってみませんか。
今回の旅も家内と共通の思い出が沢山出来て、素敵な時間を楽しめたと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございます。車中泊旅の参考になれば嬉しいです。

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