家庭菜園を楽しむ中で、化学肥料を使わないで野菜を作りたいと、思われている方も多いいのではないでしょうか?
野菜の育つ土を作るため、堆肥など有機肥料を使って野菜作っておられ方もおられるしょう。できるだけ自然に土を元気にふわふわにしようと思っている、そんな方におすすめなのが、籾がらくん炭を使ったぼかし肥料、今回はその作り方と使い方をご紹介します。
ぼかし肥料って何?
ぼかし肥料とは、有機質肥料(米ぬか、油かす、魚粉、鶏糞、骨粉など)を微生物の力で発酵させた肥料です。有機質肥料はそのまま肥料として使えますが、微生物の働きが強くなり過ぎて、土中の酸素欠乏や窒素飢餓による生理障害を引き起こしたり、アンモニアガスが発生しガス障害を起こしたりします。野菜の根には良くない事象がおこります。
良くない事象をおこさないために、事前に微生物を混ぜ合わせ分解、発酵を促し肥効を「ぼかす」方法が用いられます。これをぼかし肥料といいます。微生物の働きがゆっくりとなり障害が起こりにくくなります。
化学肥料に頼らず、土の中の微生物のバランスを整え、野菜の育ちを助けてくれます。
籾殻くん炭を使うメリット
土に混ぜることでふかふかの土になり通気性、保水性のアップ
ぼかし肥料の発酵を助ける微生物の住処になる。
土壌のpHの調整にもよく、土壌の酸性を中和
籾殻くん炭で作るぼかし肥料の作り方

用意するもの
- 籾殻くん炭
- コーランネオ 発酵促進剤
- 籾殻燻炭酢 籾殻くん炭を作る際に発生した煙を冷やして採取する液体 、木酢液でも可
- 土嚢袋
籾殻くん炭12リットル、コーランネオ20g、水1リットル(もみ殻燻炭酢200倍1ℓ)の比率で作ります。ネットで検索すると黄金比率のようにこの比率です。
私は、2倍の24ℓ、40g、2ℓで作りました。木酢液を皆さん使っていましたが、もみ殻燻炭酢を持っていたのでこれを使いました。6月に作るで、虫よけに籾殻くん炭酢を使いました。冬場なら水だけで良いでしょう。

籾殻くん炭と米ぬか、籾殻燻炭酢200倍2ℓをよく混ぜ合わせて、発酵促進剤と混ぜ合わせました。籾殻くん炭酢は一度に入れないで少しづつ様子を見ながら入れて下さい。

混ぜ合わせたものを握ると軽く固まりになります。固まりは軽く触ると壊れる固さにしました。軽く固まる水分量を調整しましょう。

混ぜ合わせが完了したら、土のう袋に詰めます。満杯に詰めないようにします。混ぜ合わせたものを詰めた土のう袋は重ねて置いときます。(雨、直射日光の当たらないところ)
1週間ほど経過すると、発酵が進み温度が上がるのでその時に混ぜます。土のう袋に余裕があると、袋の中で混ぜ合わせできます。満杯に入れておくと混ぜることが難しくなります。温度上昇は、条件によって変わるので手で触れてみると分かりやすいです。
混ぜ合わせたものを更に1週間ほど経過すると、再度発酵が進み温度上昇するので袋の中で混ぜ合わせます。温度が上らなくなったらぼかし肥料が出来上がりです。
籾殻くん炭ぼかし肥料の使い方
ぼかし肥料の良いところは即効性に加えて、肥料効果が長続きすることで追肥に効果的に使えます。
籾殻は炭化したくん炭にすることで、籾殻に無数の微細な穴ができ土壌微生物の住家になったり、ケイ酸をはじめとしたミネラルが溶け出しやすくなります。土壌改良剤に使われるほど土をふかふかにします。
籾殻ぼかし肥料は、米ぬか肥料成分、窒素N2~2.5%、りンP4~6%、カリK1~1.2%とケイ酸、ミネラルを含んだ肥料となります。即効性があるのでやり過ぎには注意が必要です。控えめに施肥をして様子を見るとよいでしょう。
元肥として使用するとき
植え付けの1週間前に土に混ぜ込んでおきます。目安は1m2あたり200g程度
追肥として使用するとき
株元から少し離して撒き、軽く耕すように混ぜ込みます。根は傷つけないように注意しましょう。
まとめ
もみ殻くん炭ぼかし肥料を作ることは簡単なのでお勧めです。夏場で3週間ほど掛かりました。発酵に時間がかかるので日々様子をみることになります。
野菜作りは、毎日目が離せないので忙しいでしょうが、ぼかし肥料を作っていることを忘れないようにしましょう。混ぜ合わせの頃合いを見落とすかもしれません。
ぼかし肥料で美味しい、夏野菜が育ちます。施肥は野菜たちの様子を見て効果を確かめながらやるとよいでしょう。
大きく、美味しく育って欲しいと思う気持ちが上回らないように、気持ちを抑えやり過ぎに注意しましょう。自分で育てた美味しいい野菜を食べて、健康な身体になりましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございます。参考になれば嬉しいです。
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